多汗②

______。o*★*o。_____

局部の発汗

頭部

頭部は「諸陽の集まるところ」。 外感あるいは内傷によって、よく頭部の発汗が起こります。
【治法】
清熱潜陽
【方剤】
竹葉石膏湯

 

鼻部

鼻は督脈・手陽明大腸経・足陽明胃経が通り、また肺の開竅するところとして、これらの経絡と臓腑が失調したときに鼻部の発汗が起こります。
【治法】
清熱瀉火
【方剤】
清胃散

 

手足

脾が四肢筋肉を主っているため、手足の発汗の原因は脾胃湿熱です。
【治法】
健脾清熱利湿
【方剤】
瀉黄散

 

胸部

胸部は任脈・肺経・胃経の循行するところ、膻中(両乳首の中間)は脾経・腎経・小腸経・三焦経・任脈の5つの経絡が集まるところであり、「気会膻中」(気が膻中に集合する)という説もあります。 これらの臓腑や、心肺の機能の失調によって、胸部の発汗が起こります。
【治法】
養心安神・兼益脾腎
【方剤】
天王補心丹

 

陰部

陰部は肝経と腎経が走るところで、肝経の湿熱・腎経の虚弱によって発汗することがあります。
【治法】
①清肝瀉熱
②温腎散寒
【方剤】
①竜胆瀉肝湯
②安腎丸

 

半身

気血不和・痰湿阻絡により半身発汗が現れることがあります。
【治法】
補益気血・調和陰陽
【方剤】
補陽還五湯

 

follow us in feedly