うぐいす餅

健脾利湿

うぐいす餅2

【材料(10個分)】
中あん
小豆こしあん 250g

もち粉 70g
砂糖 70g
水 70g
卵白 5g
うぐいすきな粉* 適量

*うぐいすきな粉…緑色のきな粉。 大豆を炒ってからひいて粉にしたもの。
大豆の種類により黄色と緑色がある。
きな粉は鮮度が大切、味が落ちやすいので新しいものを使う。

【作り方】

  1. もち粉と砂糖をよく混ぜて水を加え、均一になったら強火で15~20分蒸す。
  2. 蒸しあがった1を鍋に入れて弱火にかけ、卵白を加えてよく練る。
  3.  2をきな粉の上に取り出し10等分にする。
  4. 中あんを10等分にして丸め、きな粉を手粉にして包あんし、鴬の形にする。
  5. 茶こしで上からきな粉をかける。

【効能】
小豆こしあん : 平甘、酸/心小腸/利尿除湿
もち粉 : 温、甘/脾胃肺/補中益気、健脾止瀉
きな粉(大豆) : 平、甘/脾胃大腸/健脾益胃、潤燥利尿

【解説】
餅種の中でも「ぎゅうひ」に近いものです。
柔らかくて口あたりがよく、翌日位までは美味しく食べられます。
うぐいす餅…春告げ鳥といわれている鴬をかたどった昔から多くの人に親しまれている お菓子です。

薬としての茶

d95cfeb6858b858dc43a7d090c0c32ee_s 茶が長い歴史を経てこんなに広まった理由は、茶がもっている多くの働きにあります。 中国古代の文献には次のようなエピソードがありました。

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 神農が薬を調べるために山々を歩いて回り、多くの草木を試食したときに、1日に多くの毒にあって巨大な茶樹の下に倒れてしまいました。 すると茶葉にとどまっていた露が垂れてきて、神農の開いた口に流れ込み、その雫を飲んだ神農は命が助かりました。

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 この話からもわかるように、茶は解毒薬としても利用されてきました。 後漢の時代(25~220年)の書籍には、茶には「気持ちを楽しくする」「心を安らかにして気を養う」「イライラやのどの渇きを止める」「熱毒邪に犯された下痢を治す」「利尿」「痰を取り除く」「体を軽くし若さを保つ」「長期間飲むと痩せる」「脂肪を取り除く」「飲みすぎ・食べすぎを治す」などの効能があるという記録がありました。

 清代(1616~1912年)の『本草求真(ほんぞうきゅうしん)』(黄宮綉(こうきゅうしょう))にも「茶には甘味があり、寒の性質をもちます。 肺に入って体に溜まっている痰飲を溶かしたり、心の熱毒を清したり、脂肪を排泄したり、宿食を解消したりする効能があります。 よって、食積・頭がボーッとする・涎が垂れる・大小便の不利・消渇・吐血・鼻血・血便・火傷などの症状に有効です」と書かれているように、茶は薬として長く使われたことがわかります。

ジャスミン茶

tea-1404080_1920【材料】
ジャスミン茶 3g
湯 400ml

【作り方】

  1. 100mlの湯を急須に入れて、温めてから捨てる。
  2. ジャスミン茶を入れて、湯を注ぎ、1~3分間を蒸らす。

【解説】
 ジャスミン茶は茉莉花(まつりか)の花と緑茶を混ぜて、約110℃ぐらい加熱するなどの方法で加工した上品な香りがあるお茶です。 福建省福州市は世界ジャスミン茶の発祥地、世界銘茶福州ジャスミン茶、国連食糧農業機関の世界重要農業文化遺産と登録されているそうです。

 春に肝の疏泄を促進するためにジャスミン茶をよく使い、口臭を取りたい時にジャスミン茶を噛んで、その香りで口臭を改善する方法もあります。