蜜汁山葯餅(山イモの小豆あん入りおやき、キンモクセイソースかけ)

脾を補い、臓腑を温めながら気を巡らせます。
気虚体質の春の養生にお勧め‼

【 材料(4人前)】
生地

 大和芋(蒸して裏ごし)200g
 白玉粉         75g
 水           75㎖
  砂糖10g
  ラード10g
 小豆あん(12個分)  120g(1個10g)

あめ
 ごま油 小さじ1
 砂糖  150g
 熱湯  200㎖
 桂花醤 小さじ1

【 生地の作り方 】

  1. 白玉粉と水を練り合わせる。
  2. 裏ごしした大和芋を加え練る。砂糖、ラードを加え、なめらかになるまで練る。
  3. ラップに包んで約30分寝かせる。
  4. 寝かせた生地を棒状に伸ばし、1個約20gに切り分ける。
  5. お椀型に生地を伸ばし、中央にあずきあんを入れ包む。軽くつぶして餅の形にする。(あんが生地から出ないように注意する)
  6. フライパンに油を入れ、⑤の餅を両面キツネ色に焼く。更に全体に色づくまで油で揚げる。

【 あめの作り方 】

  1. 分量の砂糖とごま油を鍋に入れ、あめ色になるまで煮詰める。
  2. 熱湯を加える。(はねるので、少しづつ注意しながら加える)
  3. 桂花醤(濾したもの)も加え、約5分間煮詰める。
  4. 少しとろみがついたら、揚げた餅を加え、絡める。

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順天堂大学の授業

千葉県にある酒々井は静かな駅です。順天堂大学医学部公衆衛生学教室の「文化の中の健康」の授業は毎年佐倉キャンパスで行います。2017年から御茶ノ水キャンパスにある国際教養学部の学生も同時にビデオ放映で受講することになり、合わせて160名ぐらいの学生に講義することになりました。

昨年の11月、教室にいる医学部一年生の学生の顔を見て、西洋の医者を目指している若者に、どのように「人生はすなわち食-中医薬膳学」の話しをしたらよいか考えました。すると自分の大学時代のことが頭に浮かんできました。「今日の話は二千年前の伝統医学および食の話になります。一年生の君たちには今、理解できないと分かっていますが、あなたの頭の奥のどこかに残ります。将来、医者になったとき突然、思い出して自分自身を助け、あなたの患者も助けることになります。これは私の経験です。」

90分間の授業はあっという間に終わりました。教室に拍手が沸き起こりました。認めてくださった学生の皆さんに感謝します。

教室を出て、秋の柔らかい陽射しを浴びながら帰り道へと踏みだしました。

淑徳大学の講義

昨年10月19日、淑徳大学総合福祉学部で「アジアの文化と暮らし」という授業の中で、中医薬膳学の講義を行いました。

学校は千葉県の蘇我にあるため、朝早く電車に乗って向かいました。しばらく曇りや雨が続いていたため、電車はだいぶ遅れました。傘をさしていつも通りに大学のスクールバスに乗り、助かったと思いました。

「看護部につきました」と、運転手がアナウンスを流しました。えーっと思っていると、いつもと違う所にバスが止まりました。ここから「総合福祉学部」にどうやって行かれますか?と聞いたところ、乗るバスを間違ってしまい、全然違うキャンパスに来たことが分かりました。その瞬間、頭が暑くなり、汗が出てきました。

事務局の方が急いてタクシーを呼んでくださり、運転手さんが裏道を回って授業の5分前に総合福祉学部にたどり着きました。

大学で中国の医学、薬膳学を教えることは大好きです。福祉学部の学生の皆さんは卒業後、いろいろな施設に勤めることになります。その時に学習した中医薬や薬膳学の知識をお客さんに応用できるならとても嬉しいです。