糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が正常値(空腹時は80~110mg/dl)より高い状態が持続する病気です。 たとえば、食後2時間以上経過しているのに血糖値が200mg/dl以上あれば、糖尿病と診断されます。
糖尿病の発症は膵臓と関係しています。 膵臓には外分泌機能と内分泌機能という2つの働きがあります。
- 外分泌 : 外分泌細胞・膵管上皮細胞が消化酵素を含む水液を分泌
- 内分泌 : ランゲルハンス細胞がインスリンなどのホルモンを分泌、血糖を調節
食べすぎ・運動不足・肥満などが原因で膵臓に負担がかかり、インスリンの分泌が不足するか、インスリンの働きが十分でなくなると、糖分代謝のバランスが崩れてしまいます。
臨床では、糖尿病を大きく3つに分類します。
- インスリン依存型 : Ⅰ型糖尿病、児童・若者に多い
- インスリン非依存型 : Ⅱ型糖尿病
- その他 : 膵臓疾患・副腎皮質ホルモンの過剰使用など
【症状】
のどが渇いて、水分を大量に摂る・よくおなかが空いて、きちんと食べていてもだんだん痩せてくる・排尿の回数・尿量が増える・からだがとてもだるく疲れやすい など
【3大合併症】
網膜症・腎症・神経障害
※ 手足がしびれ、痛みが出る・目のかすみや立ちくらみがある・できものができやすく、化膿しやすく治りにくい・昏睡状態に陥ってしまうことがある などの症状が出た場合、合併症が起こり始めています。
next page