未来の医者、医療関係者に

%e2%98%85img_2590 年一度順天堂大学の佐倉キャンパスで「文化の中の健康」の授業があります。 医学部とスポーツ健康学部の一年生に中医学・薬膳学を教える講義です。 今年は、11月2日でした。 朝早く、酒々井駅へ向かいました。 東京より結構寒い酒々井駅で大学行きのバスを待ちました。 乗客はほとんど学生と講師のような方々でした。%e2%98%85img_2586

 今年の学生はどのような若者かしら、2千年前の医学に興味があるかしらといつも通り想像しました。 200人ほど入れる教室がほとんど満席でした。 いろいろな講演会で講義をしていますが、さすが大学です、とにかく若い!!!

 90分間の授業はあっという間に終わりました。 学生たちはよく耳を傾けて聞いていました。 思いがけず、拍手をもらいました。 学生から認めてもらったことにホッとしました。

 子ども時代、親と一緒に日本に来たという、中国出身の学生2人が挨拶にきました。 今は西洋医学を勉強中ですが、中医学にも興味があると話してくれました。 本草薬膳学院に遊びに来て、本を贈りますよと返事をしたら、嬉しそうな顔になりました。 私も嬉しかったです。

%e6%b7%91%e5%be%b3%e5%a4%a7%e5%ad%a6 10月に行われた淑徳大学での福祉学部の授業は、初めて公開講座の形にし、学生以外に社会人も参加できるようになりました。 若い学生より公開講座参加者から薬膳の質問がよくありました。

 大学で薬膳を教え、薬膳を広げていくことは私の目標の一つですので、頑張ります。img_0016-1jpg

ニュージーランド大会の報告

img_4787 世界中医薬学会連合会とニュージーランド中医学院が主催する「第十三回世界中医薬大会及び“一帯一路”中医薬文化周」が11月11日、ニュージーランドのオークランドで開催されました。

 アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパなど約30カ国と地域の約800代表が出席しました。 本校の辰巳洋学院長が主席団執行委員として出席しました。img_4604

 世界中連の主席を務める佘静氏が世界中連の13年間の実績を報告しました。 現在、世界中連は67ヶ国と地域の251ヶ団体会員及び117個専業委員会を保持していること。 また、WHOと仕事関係を結び、国際標準化機構伝統中医薬標準化技術委員会 (ISO/TC249)のA級連絡所、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)認定した非物質文化遺産保護諮問機構となっており、世界中連は国際舞台において、中医薬の国際化、標準化にますます重要な役割を果たしていると述べました。

img_4602 開幕式では、オークランドの市長、ニュージーランド旅遊局局長、国会議員らが大会の開催にお祝いの言葉を贈りました。

 創会副主席兼秘書長の李振吉先生は「新時期中医薬国際標準化の工作思路と任務」について報告しました。

 モリ族の歌と踊りの賑やかな雰囲気の中、開幕式は行われました。img_4474

 大会期間中は、いくつか会場を設けてありましたが、本校の辰巳洋学院長は、メイン会場にて本草薬膳学院14年の歩みと経験を紹介し、日本の中医薬膳事情も報告しました。img_4780

 今回の大会で、理事会も開催されました。 新しい役員の増員について、討論と投票を行いました。 辰巳学院長が推薦した2名の先生が常務理事、理事に承認されました。

新書制作の感想

%e2%98%85dscf9648 この数年、出版社からも学生からも、“先生、薬膳茶の本は在庫がありますか? 新書はいつ出しますか?”という質問が多かったです。 一期卒業生・木下葉子さんと一緒に自費で出した『薬膳茶』が絶版になってから、もう何年も経ってしまいました。 忙しい毎日に追われて、書きたい内容のメモがあり、資料も多く集まりましたが、新書の執筆は時間的になかなかできなかったのです。

 やっと、原稿を出版社に出すことになりました。 引き続き撮影の準備になります。

 茶を飲むことは日常生活にも、修身養性、伝統文化に欠かせないことですので、撮影の背景、茶器、薬膳茶に使う中薬などはそれに合わせて購入することになりました。%e2%98%85img_2203

 背景は和紙にしました。 蔡倫が造紙術発明してから高麗僧侶によって日本に伝えてられたのは、1400年前のことです。 創業363年の「小津和紙商店」を探して紙を買いました。 どこへ行っても私の好きな茶器、蕎麦猪口、碗などを探して用意しました。 今回は70品の薬膳茶を撮影するので、80セットを用意しました。 中薬は中国で調達しました。

%e2%98%85dscf9700 さて、撮影の日を迎えました。 一緒に仕事をしている仲間の先生方、職員に撮影の協力をお願いし、撮影は2日間で順調に行われました。

 どのような本になるかしら? 自分も期待しています。