去る4月9日と10日、東京駅の向う側にある会議室はにぎやかになりました。 今年度の「国際薬膳師(士)・国際薬膳調理師資格認定試験」が行われたからです。 北海道から鹿児島まで、全国からたくさんの受験者が集まり、この試験に臨みました。中国薬膳研究会に任命された試験官の4人が試験を監督し、2日間の試験は無事に終了しました。
会場で、このような難しい学問を1~2年間、またはそれ以上の時間をかけて学習し、さらにこんなに難しい試験に参加している受験生の皆さまの真面目な顔を見て、感心し、自分の学生時代を思い出しました。
母校である北京中医薬大学はその時はまだ「北京中医学院」でした。 仙人みたいな方言を話す名高い先生方が教壇に立ち、授業の内容をなかなか聞き取れない、中医学の世界が、突然目の前に広がってきました。 そんな古くて、難しくて、理解ができない学問は自分に向いてないとずっと悩んでいました。 しかし、中医学教育に執念を抱く先生方が教室でも病院でも熱心に教えてくださった結果、私は中医薬学をどんどん好きになりました。 自分自身このようなつらい経験がありましたので、文化の違う日本では、このように多くの方々が中医学を選び、薬膳学を学んでいることに感服しています。
中医薬膳学の教育を始めてから14年が経ちました。 中医薬膳師を育成し、国際薬膳師(士)・国際薬膳調理師の資格認定試験を行い、日本で中医薬膳学を普及する仲間が年々増えてきています。 高齢社会の日本では、これから治療より予防を重視することにシフトしていき、健康において薬より食事が最も重要だと世の中に認識され、中医薬膳学が求められる時代がくると信じています。
受験生の皆さま、薬膳仲間、より高水準の中医学・薬膳学の専門家になり、一緒に中医薬膳学の普及に頑張りましょう。


東京の日本橋は江戸の中心、いわゆる日本の中心である日本橋川に架かった橋です。 つい最近、橋の下に流れている川は、隅田川ではなく日本橋川(隅田川の支流)だと知りました。 恥ずかしいですね。 江戸時代から今まで商業や文化の中心地として繁栄しつつ、伝統の老舗とオシャレな流行のお店が交わり共存している町になっています。
去る3月に東京校に通う学生と通信生の春の卒業式を行いました。 今年は各教室を合わせて通学生と通信生78名(福岡と大阪教室の卒業式は別々に終了しました)を送り出しました。

