紫舌(しぜつ):
舌色が紫の状態のこと。
紫色が深く、渇いて潤いのない場合は、陰液不足による気血の滞りに関わる。
薄紫色・青紫色で湿潤しているものは陰寒内盛・血脈瘀滞、紫色の斑点がみられるものは血瘀に関わる。

子臓(しぞう):
産腸(さんちょう)・子腸(しちょう)・女子胞(じょしぼう)・胞宮(ほうきゅう)・胞臓(ほうぞう)ともいう。
子宮のこと。

七情(しちじょう):
疾病を引き起こす内因(ないいん)で、怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の7つの感情の変化を指す。
これらの感情は、肝は怒、心は喜・驚、脾は思憂、肺は悲・憂、腎は恐・驚のように、それぞれ対応する五臓につながっている。

子腸(しちょう):
産腸(さんちょう)・子臓(しぞう)・女子胞(じょしぼう)・胞宮(ほうきゅう)・胞臓(ほうぞう)ともいう。
子宮のこと。

湿(しつ):

  1. 五気の1つ。
    生養・成長の特徴があり、自然界でこの特徴があるものはみな湿に属する。
    長夏の気候。
    湿気のこと。
  2. 外湿(がいしつ)ともいう。
  3. 内湿(ないしつ)ともいう。
    臓腑機能の低下による水液代謝機能の失調のために体内で生じる水湿邪気。
  4. 湿証のこと。
    湿邪の侵襲や水液代謝の機能が失調して現れる、むくみ・下痢の病証。

刺痛(しつう):
症状。
刺すような痛みのこと。
瘀血が原因で現れる。

湿邪(しつじゃ):

  1. 自然界の六淫邪気の1つ。
    外湿邪気。
  2. 脾・肺・腎の機能失調によって体内に生じる水湿の停滞。
    内湿邪気。

湿証(しつしょう):
証名。

  1. 六淫邪気の湿邪の侵襲により身熱不揚(しんねつふよう)、頭が重たくて痛む、吐き気・食欲不振・下痢などの病症が現れる。
  2. 臓腑機能の低下、水液代謝の機能失調によりむくみ・下痢・食欲不振・痰などの病症が現れる。

実証(じっしょう):
証名。
邪気が亢盛で臓腑機能が強壮の状態で現れる病証。
発熱・煩躁・声高気粗(せいこうきそ)・呼吸急促(こきゅうきゅうそく)、胸の痞え、胃脘部の膨満感、腹痛・下痢悪臭・便秘・尿痛・尿少などの症状が現れる。

子病犯母(しびょうはんぼ):
<子の病が母を犯す。>
子盗母気(しとうぼき)ともいう。
五行学説の用語。五臓の相生の関係で、子にあたる臓の疾病が、母にあたる臓の疾病を引き起こす。